常念山脈(長野) 大天井岳(2922.1m) 2019年9月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 23:32 駐車余地−−23:39 林道終点−−0:30 大滝−−1:12 笠原沢−−1:54 最終水場−−2:35 常念乗越−−4:08 東天井岳直下−−4:18 2730m鞍部(食事) 4:31−−5:07 大天荘−−5:14 大天井岳 7:30−−7:35 大天荘−−8:08 東天井岳直下−−9:13 常念乗越−−9:41 最終水場−−10:15 笠原沢−−10:43 大滝−−11:17 水浴び 11:23−−11:26 林道終点−−11:32 駐車余地

場所長野県松本市/安曇野市/大町市
年月日2019年9月14日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道の駐車余地を利用
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント一ノ沢から大天井岳を日帰り往復。休憩時間に含めてちょうど12時間かかった。好天が期待される3連休初日に大天井岳でご来光を拝むべく前夜に出発。計画通り日の出直前に山頂に到着でき、雲海から上がる日の出を見ることができた。連休初日の朝にここまで来ている登山者は金曜日以前の入山者であり、山頂の人数は少なかった。期待以上の好天で大展望を堪能でき、奥日光もばっちり見えた


地図(クリックで等倍表示)


山頂で日の出を迎えるべく前日に出発 林道終点のトイレ
雲は多いが雨の心配はない 常念乗越到着
月明かりがあり、穂高連峰のシルエットが見えた 安曇野の夜景
月明かりで影ができるほど明るい 東天井岳直下を巻く
小屋跡の石垣 槍ヶ岳に月がかかる。ダイヤモンド槍?
東の空が白んできた 進むに従い月がどんどん右に移動
土曜日の出前の大天荘。予想外にテントがいっぱい。金曜に休んで入山した人が多いらしい
小屋裏の大天井岳山頂へ 大天井岳山頂
大天井岳から見た東の空。北志賀〜志賀高原〜四阿山〜浅間山(クリックで拡大)
大天井岳から見た黒岩岳〜奥日光〜足尾山塊(クリックで拡大)。今日は良く見えている。黒岩山まで見えるとは!
大天井岳から見た越後三山と荒沢岳。これより北側は雲海に沈んで見えず
大天井岳から見た日の出 鉢盛山の反射板が光っている
気温は約+7℃。温かい 硫黄尾根に大天井岳の影が映る
大天井岳から見た頚城山脈と北信の山々
大天井岳から見た奥秩父、八ヶ岳
大天井岳から見た南アルプス(クリックで拡大)
大天井岳から見た蝶ヶ岳に至る稜線
大天井岳から見た中央アルプス〜穂高連峰手前
大天井岳から見た穂高連峰と槍ヶ岳
大天井岳から見た奥穂高岳〜北穂高岳。ジャンダルムが見えている。涸沢岳は北穂に隠れて見えない
大天井岳から見た裏銀座
大天井岳から見た硫黄尾根と裏銀座(クリックで拡大)
大天井岳から見た立山、剱岳、後立山
大天井岳から見た後立山拡大
大天井岳から見た燕岳、餓鬼岳
トウヤクリンドウ 下山開始。既に山頂は無人
テントはだいぶ減った 振り返る
常念岳へと続く稜線 クロマメの実。たくさんあった。美味かった
南下すると御嶽が姿を現す コケモモの実。そこそこ美味い
咲き残ったコマクサ 咲き残ったイワツメクサ
ウメバチソウ。秋の花だと知らなかった タカネヤハズハハコ。ドライフラワー状態
オヤマリンドウ 食事中のホシガラス
ハイマツの緑と空の青! 涸沢のテントはまだ少ない(午前8:30撮影)
横通岳のトラバース。往路は月明かりで歩けた 常念乗越へと急激に下る
常念小屋とテント場。まだ少ないが・・・ 午前9時のテント場。今日は滅茶混みだろう
常念乗越で槍ともおさらば 一ノ沢へ下山開始
最終水場。相変わらずにぎわっている 葉っぱからしてハンゴンソウ
マルバダケブキがまだ咲いていた ミヤマトリカブト
開いたオヤマリンドウは初めて見た ミヤマアキノキリンソウ
ゴマナ ソバナ
水が多い場所では苦労する姿も 笠原沢
気温は+14℃。真夏より6℃近く低下 古池
山ノ神 林道到着前に水浴び
林道終点。団体様が出発準備中 駐車余地到着


・今週末は3連休で好天が予想され、どこに行っても大混雑は確実。本来ならばテントを担いで山籠もりしたいところだが、テント場の大混雑も確定。どうせ楽しみは山頂での展望だけなので、日の出の時刻に山頂に到着できるのならいつもの日帰りでいいだろうと判断した。

・ただし、いつもなら行けないレベルの日帰りの山とするため、行先は大天井岳へ。過去の経験から日帰り可能だと考えていたが実行するのは今回が初めて。展望も期待できるため、うまくいけば奥日光も見えるだろう。コースは一ノ沢往復。

・金曜夜の早い時間帯に一ノ沢に入るとまだ駐車スペースの空きは多く、最も林道終点に近い駐車余地を確保できた。この日は爆睡で夜中に隣に車が駐車したのに気付かないほど熟睡した。

・大天井岳山頂までの所要時間は休憩(飯)を含めて6時間と予想。3時間で常念乗越、そこから3時間で山頂。今の日の出は大体5時半なので、前日の夜中11時半出発となる。この時刻は遠方からやってきた車が到着する時間帯で、そのライトに照らされて出発。

・上空は雲が多いが隙間があり、時々月明かりが周囲を明るく照らす。おそらく雲海の雲で、高度が上がれば雲の上に出られるだろう。

・林道終点を通過。一ノ沢沿いの登山道を登っていく。気温は低めで出発時で+12℃くらい。汗をかく量が少なくて助かる。最終水場で350ccの水を補給。この気温ならこれくらいで大丈夫だろう。もし水が不足しても大天荘で購入可能だ。

・常念乗越に到着すると、期待通り槍穂の稜線に雲は無し。テント場には面積の1/3程度のテントがあり、予想外に多い。おそらく連休の大混雑を予想して金曜日に休暇を取得して山に入ったのだろう。まだ時刻は2時半なので常念岳に取り付いている登山者の光は皆無だった。当然、横通岳方面も真っ暗で登山者は皆無。心配していた稜線の風はほとんど無風状態。

・今日は中秋の名月で上空に雲は無く、しかも森林限界を超えているので月明かりがとても明るい。岩が少なく砂礫で覆われた平坦な登山道ではライト無しの月明かりだけで歩けるほど。地面には自分の影がくっきりと映っていた。岩があると影ができてそこは真っ暗で何があるか見えないので、岩がある場所はライト無しで歩くのは危険だった。

・稜線の登山道から見える光は安曇野市街の夜景、北穂高小屋、槍ヶ岳山荘、殺生ヒュッテ、ヒュッテ西岳。

・東天井岳南東側の2640m鞍部からのハイマツ帯の登り返しは、ハイマツが朝露で濡れていないか心配だったが完全に乾いていて、雨具着用の必要性は無くて助かった。

・東天井岳南直下を巻き、小屋跡の石垣を通過して2730m鞍部で風を避けるため稜線東側直下で休憩。疲れたからの休憩と言うよりも、出発から5時間近くが経過し、休みなしで動き続けて腹が減ったため。常念岳を登る光が見えた。

・休憩を終えて歩き出すと中天井岳直下ですぐ近くに雷鳥の鳴き声を確認。ちょうど砂礫帯で雷鳥が見えるかもとライトを向けると雷鳥発見。2羽いた。さすがに光を当てると逃げてしまい、写真撮影はできなかった。この頃は明るくなり始めてライトがギリギリ要るか要らないかの明るさに。

・大天荘に到着する頃にはライト不要で歩ける明るさに。でも十分な明るさではないので、小屋やテントの光がまだ明るい。意外なことに常念小屋と同じ程度のテントがありびっくり。これだと連休中はどれほどの混雑になるのやら。

・大天荘の裏にある大天井岳山頂へ。日の出までには十分に間に合う時刻に到着できた。山頂には10人程度の登山者あり。もちろん大天荘に宿泊or幕営した人ばかりだろう。

・今朝の展望は言うことなし。安曇野の谷は雲海に覆われているが雲海の高さは低く、志賀高原の山々がずらりと並んでいた。常念岳から見るよりも奥日光の山々は北側にシフトしていて、日光白根は四阿山の左側に見えていた。南側は前袈裟丸山まで見え、北側は元白根山と草津白根山の間に黒岩山が見えていたのにはちょっとびっくり。横手山に左側には尾瀬の燧ヶ岳が僅かに見えていた。秋山郷の鳥甲山〜台倉山付近には越後三山が見えていた。毛猛山もかろうじて見えたが、それより北側の新潟の山々は雲海の下だった。

・奥秩父方面は御座山、両神山は見えたが他は見えず。これも雲海の高さが原因だろう。八ヶ岳はばっちり。南アルプスは一部が薄い雲の層で邪魔されたが中ノ尾根山まで見えていた。南側の雲海は無く、恵那山、阿寺山塊も見えていた。

・頚城山脈方面は雲海の高さが高く、飯縄山の山頂部がかろうじて突き出ていたので1900m近い高さのようだ。西端では西海谷山塊が雲の上。雨飾山から妙高山は完全に雲の上で良く見えていた。北信の山では高妻山、乙妻山が妙高に重なって見えており、黒姫山も雲海の上に出ていた。

・大天井岳山頂に次々とやってくる登山者は、さすがに通常の週末よりは少なく静かな状態が長かった。真昼間と違って大パーティーは皆無だった。

・今回は山頂から見える山々の同定を手助けするため、試行として山頂からの展望写真に山名を書き込んだものをA3サイズにカラープリントしたものを持参した。これは山頂からどこの山が見えているのか分からず悩んでいる人に説明するのに便利なためで、やってみたら好評で、この紙が欲しいとの登山者も現れた。強風で紙が破けることを予想して3枚ほど持っていったので快く進呈。これからは何度も通って展望がいい時に撮影できた写真がある山については同じように作成予定。なお、9月17日にホームページのトップに展望写真の項目を追加し、公開を開始した。

・山頂には2時間ちょっとの滞在。まだガスが上がらず展望がいいままで名残惜しいが、下山が遅くなると下界の気温が上がり過ぎる。きっと常念乗越から先はたくさんの登山者が上がってくるだろう。

・下山時の大天荘は登山者の数が減って静か。テントも数張を残すのみ。3連休の大混雑直前の「嵐の前の静けさ」か。

・大天井岳〜常念乗越間は、両方向とも行き交う登山者の数は同程度に見えた。混雑と言うほどではないが、平日にしては多い方だと思う。正確には平日ではないが、今日入山する通常の登山者ではまだここまで達しないので、平日と同じだ。

・常念乗越に到着したのは9時過ぎだが、まだテントは数張程度。今日新たに張ったものか、それとも残置してどこかを往復しているのかは不明。ここも夕方には大混雑確実だ。

・一ノ沢ルートに入ると登ってくる登山者数が非常に多く、すれ違いの待ち時間が格段にかかるようになる。特に胸突八丁から上の崖のトラバースルートはすれ違い困難な道幅で、大パーティーがやってくると長時間の待機が必要。今回は私にとって史上最長の5分程度の待ち時間があった。人数は50人程度だと思われるが、おそらくは1つのパーティーではなく、先頭パーティーがスローペースで後続が追い付いても道幅が狭くて譲ることができず、長蛇の列が完成したのが実情だろう。

・胸突八丁を通過すればすれ違いは楽になるが、それでも登山者数が非常に多いので待ち時間は馬鹿にならない。でもおかげで休憩時間がちょくちょく確保され、気温が上がってもあまり汗をかかずに済んだ。気温も真夏より明らかに低下し、夏なら+20℃を越えていたが、今回は+15℃前後だった。

・林道終点も大賑わい。路側の駐車余地も満杯状態だった。さすが3連休だ。タクシーも次々とやってきた。

 

山域別2000m峰リスト

 

ホームページトップ